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リゼロ4期(アニメ)21巻全ネタバレを結末!6章プレアデス監視塔編を原作小説で解説!

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大人気小説・そしてアニメの『Re:ゼロから始める異世界生活』ことリゼロの2nd season(2期)が放送されています。

ということで今回は「リゼロ4期アニメ」をやるとしたら放送されると思われる6章「記憶の回廊」のプレアデス監視塔編である原作小説21巻の内容をネタバレしていこうと思います!

さらにリゼロ2期アニメを全話無料視聴する方法もご紹介します!

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リゼロ本編ネタバレ
9〜15巻(4章聖域編) 16〜20巻(5章水門都市プリステラ編)
21巻(6章プレアデス監視塔編) 22巻(6章プレアデス監視塔編)
リゼロ外伝小説ネタバレ
氷結の絆 剣鬼戦歌
紅蓮の残影 魔女のアフターティーパーティ

リゼロ4期アニメの放送日と原作何巻?

リゼロ4期アニメですが、現在まだ放送は決まっていません。3期アニメの放送も決まっていませんが、2期の放送後にどうなるか注目です。

現在リゼロ2期アニメが放送されており、分割2クール放送になります。2021年1月〜3月が2クール目になります。

原作については、4期アニメなら恐らく6章をそのままやると思うので、21巻からの内容になると思われます。

ただ、小説家になろうのサイトでも現在しばらく更新されておらず、6章は完結していません。最新巻の24巻は9月25日発売で、それからしばらく本編は発売されないかと思われます。




リゼロ21巻ネタバレ

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ということで、21巻のネタバレ解説をしていきます。

旅の途中

「私は、ユークリウス家の実の嫡子ではないんだ」ユリウスが野営の焚き火を囲みながら呟いた。スバルは膝に乗せたベアトリスの髪を梳かしており大事なスキンシップタイムだった。なんでそんなタイミングで急に重たい爆弾を放り込んで来たんだよと言う。

ユリウスによれば、ユークリウス家の当主の実子ではなく、現当主のアルビエロ・ユークリウスは養父でその弟のクライン・ユークリウスが私の実の父だと言う。父が他界した際に今の家に養子入りしたとか。するとエミリアが「そうなんだ…じゃあお父さんとお母さんが二人ずるいるのね」と話すとユリウスが一瞬目を丸くする。その発言にスバルはエミリアにE・M・Tだと褒める。

そしてスバルは周りを見渡して随分と不思議な面子だと改めて感じる。一行は水門都市プリステラを離れ世界地図の東端を目指している。目的はアウグリア砂丘に住むとされる『賢者』との接触。知恵を授かる為の旅路だった。月から生還した疑惑のあるラインハルトも突破できないということは人類に踏破不可能な挑戦という意味にすら感じられる。しかしスバルは未来を閉ざされた人々に希望を与えるために不可能を可能にしなきゃと意気込む。

スバルが怖い顔をしていたのでベアトリスがつっこむ。そしてエミリアにおねむの時間だと話し、エミリアは一緒に寝ましょと言い2人は一緒に竜車へ行く。その様子に微笑ましいものだねとユリウスが話し、スバルは一年ちょっと前まであんなに仲良くなかったと話す。そして2人がいなくなって再度ユリウスが話した事を聞く。暴食の被害に遭いユリウスの名前は世界から失われていた。それは自分の記憶をなくしたクルシュや眠り続けるレムとは似て非なる第三の症例。全てに忘れられた記憶の迷い人だ。

そしてスバルは俺が聞いていい話じゃねえだろと言うもユリウスは今の世で私を最も覚えている君に知ってもらいたかったかもしれないと言う。それからユリウスも竜車へ戻る。スバルはなぜか自分に苛立つと、アナスタシア…襟ドナがそんなに自分を責めたりせんでもいいんちゃうと話しかける。現在の彼女の中身は首に巻かれた白い狐の襟巻き、そう擬態してる人工精霊エキドナ。

スバルはまだ信用していないと言い、襟ドナも竜車へ戻る。スバルも竜車へ戻るとベアトリスがまだ置きており、また悩み事を増やしてきた顔をしてると指摘する。スバルはベアトリスにだけアナスタシアと襟ドナの入れ替わりを共有している。そして一行は旅の最初のチェックポイントを目前に気を引き締める。賢者の監視塔を目指す準備と報告にロズワール邸へと立ち寄る。




久々のロズワール邸

プリステラからロズワール邸までおおよそ十日の道のりだった。行き帰りで同じ日数を増やし屋敷へ戻ったのは約一ヶ月振りとなる。竜車を降りると屋敷からペトラが走ってきてスバルに飛びつく。ペトラの頭を撫で元気いっぱいだなと安堵する。そして来客に対し「お客様、長旅お疲れ様でした。当家のメイドをしております。ペトラ・レイテです。これよりお屋敷へご案内させていただきます」と楚々とした挨拶をする。ユリウスやアナスタシアも感心した顔をし、エミリアとベアトリスは自慢げにしていた。

ユリウスは「スバル君が幼女使いともてはやされる理由も頷けるというものだ」と言う。スバルはペトラは幼女ってほど小さくないし俺が使う幼女はベアトリスだけだと言うとそんなにペトラと差はないとベアトリスが反論するも、ペトラを見てちょっと背と髪が伸びた気がすると言う。ペトラが私だって成長期でベアトリスちゃんは小さいままだねと言うとベアトリスは何たることなのよ…とわなわなと震える。それをペトラが正面から抱きしめる。

そこにラムがやってくる。「エミリア様たちの方は積もる話もおありでしょうね。ガーフとオットーは死にましたか」と言うとスバルは死なすな!とツッコむ。それから屋敷へ送った手紙は見たかとスバルが聞くとラムは安心なさい、眠り姫と座敷牢にようがあるんでしょうとラムが言う。

そしてロズワールが「やーぁや、おかえりなさーぁい。無事のお戻りで何よりだったねーぇ」と応接間で一行を歓迎する。そのテンションにエミリアとスバルは顔を見合わせて、その笑顔は何の悪巧みだとスバルが聞く。するとこの一年で色々と考えに変化があったと話す。それからプリステラでの出来事の報告をする。大罪司教を1名倒し1名捕縛、そして他の大罪司教をなんとかする為にも賢者の塔へ行くと話す。

ロズワールが監視塔への危険な旅路について聞くとアナスタシアが監視塔に到着する抜け道を知っていると話す。そしてなんちゃら砂漠と言ったスバルにユリウスがいい加減覚えたらどうかと言うとロズワールが眼差しを向ける。ユリウスの優美な言い回しを聞き、私の記憶にないということはそういう立場だねと理解する。そしてスバルに向け「また、君だけが覚えているわけだねーぇ。レムと同じように」「何の因果かだけどな」「それは君が特別な証だよ。大事に大事にするといーぃ。欲しくても得られないものが大勢いるのだから」と言う。後半はスバルには聞こえなかったが、ベアトリスだけはどこか思わしげな目をする。

そしてレムを連れて行く話に。スバルはレムを連れて行くか最後まで悩んでいたらしく、しかしそれはエミリアが後押ししたとか。




2つ目の魔女因子

ロズワールは意外だと言いスバルくんはあの子に強い情があり、場合によってはエミリア様の想いに匹敵すると話すとエミリアはレムが目覚めたらしばらくスバルはかかりっきりになるかもしれない。だけど、そっぽ向かれるなら今度は私がこっちを向いてもらえるように頑張るだけ。今更スバルがいないなんて困るから、どんなにレムが可愛くて大事に想われても私の方に来てもらうと告白に近いような事を言う。

スバルがそれに息を飲むと「私にレムにベアトリスにペトラにパトラッシュにフレデリカとラムとオットーくんとガーフィール!スバルはすごーくすごーく幸せ者でいいの」と言うエミリアに「後半に地竜と男が混じってたんですがそれは」とツッコむ。

話し合いが終わりスバル達が応接間に立ち去った後、残ったベアトリスにロズワールは「大罪司教を一人倒した。スバルくんの中にこれで二つ目が入ったはずだ」「…候補はスバル以外にだっているはずなのよ」「だが、どれも彼より近くも重なりもしない。つまらないお為ごかしはやめたまえ」「ーーこれ以上はやらせないかしら」「ベティーはスバルのものなのよ。だからスバルはスバルのままかしら」と会話する。

それからスバルはフレデリカに会い、ガーフィールの事を話す。そしてフレデリカが「スバル様わたくしに何か思うことでも?」と聞かれると「いや、俺からは何にも。正直これは俺から話すのは違うと思うから」と母親と思われる家族と再会した事はスバルはガーフィールが話すべきだと思い話さなかった。

それからスバル達は座敷牢へ向かう。襟ドナは嫌な空気が漂う場所だと話す。フレデリカはそこに幽閉される人物の発する気配ですわねと言い先導する。階段を降り頑丈な鉄扉の鍵を外す。緊張が漲る中、扉が開かれると「がおー、がおー!たーべちゃーうぞー!」「きゃー助けてえ、いやあ!」「ぐへへへへ、そんな風に助けを求めても誰も助けにきちゃくれないぜえ」開いた扉の向こうから甲高い声が漏れ聞こえてくる。

扉の先の部屋でこちらに背を向ける少女。少女は自分の周りにたくさんのぬいぐるみを置いて両手に持った人形を弄んでいる。「いいえ、きてくれるわあ、だって王子様とそう約束したんだからあ……んん?」少女が違和感に気付く。それから恐る恐る振り返り、部屋の入口に立ち尽くすスバル達の姿を見た。純朴で愛らしい顔立ちが徐々に赤くなっていく。




魔獣問題解決の訪問

「よ、よおしばらくぶり。元気してた?」とりあえずスバルは何事もなかったように声をかけた。しかし「ふふっメィリィったら可愛い。私も雪玉でおままごとしてたことが…」「お、お兄さんとお姉さんのバカぁ!もう知らない!知らないわあ!」エミリアは空気を読まず少女は見事に激発した。

スバルはその後メィリィに謝るがすっかりへそを曲げていた。そこでお土産で機嫌を直してくれと新作ぬいぐるみのダレパンダを渡すとわあ、可愛いわあ!と喜ぶ。スバルはこの一年で飛躍的にスキルアップした裁縫技術はついにぬいぐるみ作りや女性用の服も仕立てることさえ可能としていた。この生活をお靴メィリィの服やぬいぐるみの全てはスバルのお手製だった。

メィリィは決めた!この子は大熊猫って名前にするわあ!と言うとスバルは直訳してパンダって本質を着くやつだなと言う。すると「あらあ、お兄さんたちきてたのお?」と先ほどの事はなかったかのように話しかける。この座敷牢は軟禁場所としては破格の緩さでほぼ不自由のない空間だった。エミリアは苦しんでほしいわけじゃなかった。でもなかなか外に出してあげられないから複雑だと言う。

しかし独特な雰囲気にユリウスが気付く。竜車でメィリィについて元々殺し屋だと話しており、ここで魔獣使いだと話す。初見にとっては驚愕の一言。「ママのお話だと『魔操の加護』は動物さんの角とおんなじ役割を果たすんだってえ。だからあ、わたしはあの子たちと仲良くできるわあけ」と説明してくれる。

敵だったメィリィだったが、それからずっと匿っていた。なぜケジメをつけないかアナスタシアは指摘するも、話を聞くと解放するのも気が引けてということだった。メィリィはエルザも死んでわたしも失敗したから、ママに見つかったらきっと殺される。だからここにいるのが一番安全だと説明する。そしてメィリィ自身、母親・ママという人物は呼び名以外内緒にされており、素顔も見たことがないとか。

ロズワールもエルザ達への窓口となった人間と連絡がつかなくなったらしく結果メィリィの母親・危険人物の正体は不明のまま今に至る。そしてメィリィに力を借りたい話があるとスバルが言い、砂丘へ行くことを話す。問題は大きく三つあり、『迷いの砂漠』『魔獣の巣窟』『瘴気』この魔獣問題についてメィリィに話を聞くのがこの訪問の目的だった。砂丘は飲まず食わず休まずで一週間戦わないといけないほどいるそう。




ラム不調の原因

色々解決策を探っていたが、メィリィが立ち上がり「もう、しょうがないわねえ」「わたし、一緒にいってあげてもいいわよお」と言う。「わたしなら魔獣ちゃんたちのことはどうとでもしてあへる。遠ざけるのも飼い慣らすのも殺し合わせるのも賢者さんを食べさせるのも自由だわあ」と話す。すぐに外でママに見つかるわけじゃなく、見つかるのは怖いけど一生閉じこもってるのも嫌だと言う。そしてメィリィが監視塔へ同行する事となった。

そしてそれをロズワールに話しエミリア様に決定権があると肯定する。即日メィリィは座敷牢から解放され、ロズワール邸に専用の部屋が与えられることとなる。今回の旅が終わったあと、彼女がどうするかは彼女の考え次第。その後スバルはペトラに怒られていた。それはまた危ない所に行くと言う話だったから。

なぜスバルが行かなくちゃいけないのかと聞かれると多分目が覚めた時最初に見るのが俺であってほしいから。感情抜きなら目覚めさせるのが誰でも誰でもいい。でも過程も俺の手でやって俺の手で起こしてやりたい。自分勝手で心配ばかりさせてごめんなと言う。それにペトラは「ホントにガッカリしちゃった。いまので何にも変わらない、わたしに」そしてペトラは涙目になりながらスバルに頭から突っ込まれあっかんべーと舌を出して「スバル様のバーカ!自分勝手!もう好きにしたらいいじゃない!」と言う。そして屋敷に戻って最初におかえりって言うのはペトラの特権だと話し、それを約束する。

スバルは一ヶ月ぶりにレムの部屋へ。暴食へのカウンターにやっと見えた光明が賢者の存在。やっと届くかもしれないと思う。そこにラムが来る。出立の準備があるから着替えさせに来たとか。スバルが妹だっていう実感が持てたかなど会話をするとスバルは寝起きのレムを連れ帰ってやると言う。しかし「何を言ってるのバルス、ラムも一緒に行くわよ、感動の対面ならラムの方で勝手にやるわ。恩着せがましい」と言う。「初耳なんですけど!?」とスバルは驚く。

それから出発する時、ロズワールは一つ頼んでおきたいことがあると言い、ラムの肉体は溢れんばかりの才気を受け止めきれてない。常に悲鳴を挙げ続けている。倦怠と苦痛は絶え間なく彼女を苛むと話す。その話をエミリアとスバルは初めて聞き驚く。鬼族の中でも突出していたが、角をなくした今でも苦しめ続けていると知らなかった。しかしそれだけではわからなかったがユリウスが「肉体の不調、ゲートの欠陥などが彼女の肉体を蝕むなら何かが代わりをする必要がある。恐らくメイザース辺境伯、これまであなたがそれをしていた」と解釈する。その理解にロズワールは感嘆する。そしてスバルはラムが毎晩ロズワールの下へ通い詰めていた事を思い出し、最初はいかがわしい事をしているかと思ったがアレはラムの為の治療行為だった。




姉の特権

ロズワールはラムのオドの調整には複数の属性を操る適性が求められるから適任だと思ったと話すもユリウスは私では力不足だと言う。ユリウスによれば、名前を奪われた事で精霊達との繋がりは消えたとか。しかしロズワールによれば、契約が絶たれた今でも君の傍を離れたがらないようだと言うも、私の微力ではお力になれませんと言う。そこでユリウスができない分私がやるとエミリアが言う。そしてベアトリスもそれに協力することに。ロズワールがラムのことをよろしくとお願いする。

1年前の聖域の事があっても尚もロズワールに尽くしていたラム。ラムの献身には心動かされるものがあったのかもしれない。理解できない怪物より持て余した感情に悩む人間の方がずっといいとスバルが思う。そして準備が整い、スバルがレムの車椅子を竜舎へ押して行こうとする時、ラムが同行する目的を考えればそこは譲って当然だと言い、レムの車椅子を押すのはラムがすることに。

屋敷からアウグリア砂丘までの道のりは約20日間の長丁場だった。それまで特にアクシデントも発生せずに来た。スバルはルグニカは街道の治安は大分いいよなと言うとユリウスは他国に比べてその辺りは徹底していると言う。グステコは街道の準備もままらなく、ヴォラキアうやカララギは多種族が入り乱れる分だけ習慣が違い、それで諍いが起きるとか。スバルが欠伸をするとユリウスが油断大敵だと指摘し、スバルは力み過ぎだと言う。ユリウスは焦りすぎだと君の目から見てもそう思うか聞く。スバルはピリピリしすぎだとは皆思ってるはずだと言う。準精霊はあれからどうだと聞くと傍にはいるが戸惑っているようだと言う。そして『誘精の加護』は健在でそれはかえって彼女らの認識の不具合に一役買っていると言う。故に剣技でしか騎士の務めを果たせないと話す。

そこでラインハルトもそうだけど自分を過小評価する癖があると話すとラインハルトのそれは謙遜とも過小評価とも違うと言う。実力だけじゃなく在り方も歓声されている。十歳の頃に初めて会ったがそれから変わらないと言う。つまり10歳の時点で完成していた。そして15年前に剣聖の加護を引き継いだという話にスバルはどれだけ責任がのしかかるんだよと言う。そしてラインハルトも同時に憤怒のシリウスを王都へ移送する役目がありそれも気掛かり。アウグリア砂丘に到着する頃には日数的に既に結果は出ているはず。

ユリウスは大丈夫だとスバルの心を読んで言う。人の心を読むなよというスバルに既に私を除けば世界で一番私を知っている人間だと言う。するとヨシュアがそれを聞いたら!と言ってしまい言葉に詰まる。ユリウスの弟でありブラコンを拗らせた人物。暴食の被害を受けレムと同じように名前と記憶を奪われ眠り続けている青年だった。




迷ったら鳥を探せ

一行が砂丘の最寄りの街『ミルーラ』に到着したのはその3日後だった。この町は寂れた宿町でこれといった特色や施設もなく砂丘が原因で観光客も寄り付くことはない。店内へ入ると店主が声をかけてくれるが歓迎の気持ちがなかった。それはこの『砂時間』に砂まみれの客が来店すれば皮肉の一つも言いたくなる。東の砂丘から吹き付ける『砂風』から身を守るために口元を布で隠していた。

店主がこのミルーラでいったい何してんだと聞かれるとアウグリア砂丘に行くと説明する。しかし行楽気分で行くなら辞めとけ死ぬだけだと言われる。退くって選択肢は俺達にはないとスバルが言うも店主は魔獣だらけで魔女の瘴気が漂ってて遠目に見える塔には近寄れないと言う。店主は監視塔への挑戦者を何人を見送ってきたよう。俺にはあの砂丘自体餌をぶら下げて獲物を狩る罠に思えてならんよと言う。

砂時間の移動をやめて魔獣との遭遇をさける。でも瘴気は避けられない。砂丘を越えられない最大の難所は濃密な瘴気だと言うもスバルはその瘴気がピンと来ないという。エミリアによれば「瘴気っていうのは言っちゃえば悪いものに汚染されたマナの事を呼ぶの。目には見えないけどマナはどこにでもあるでしょ?」と言うとスバルは「え、瘴気ってマナの事なのか?」と聞く。「普通マナは何の色もないでしょ?だけど悪いものに汚されたマナは体の中で悪さを働くの。でもゲートがマナを取り込むのは自然なことだから…」「息をずっと止められないみたいに瘴気を取り込むのも辞められない?」そして店主は嬢ちゃんが正解だと言う。アウグリア砂丘はその瘴気が世界で一番濃いとか。スバルはそうなるとどうなんだ?病気とか頭がおかしくなる?と聞くと否定はできないと店主が言う。

そして見せを出ていこうとすると店主が「ここ一年ぐらいの話だが砂丘の方に飛んでいく鳥を見かけるようになった」「見かけた連中の話じゃ、その鳥は塔を目指して飛んでるように見えるとよ。だからもしも砂丘で迷ったら鳥を探せ。運が良ければ塔まで案内してもらえるかもしれん」と最後にアドバイスをくれた。そしてエミリアは先程の店主が足を片方なくしてたみたいと気付く。それはつまり店主の経験談からの忠告だったかもしれなかった。

ミルーラで休憩を一日とり出発の朝、これが砂丘超えの最終兵器かとスバルは見慣れない地竜を見る。それは平たい頭部に太くごつい体格、黄土色の鱗。砂地に強いガイラス種でこの辺りの固有種だとか。地竜を入れ替えるもパトラッシュだけはこの先も同行が確定していた。




ラムへの心配

ユリウスによればパトラッシュはダイアナ種。陸海空の全てに覇を唱えた祖龍の末裔。どんな環境でも十全に力を発揮できるだろうとのこと。主人公みたいな設定だとスバルは言う。ユリウスは愛竜のシャルナークも連れてこられればと言うもその青い地竜もユリウスの記憶が消えていたのでプリステラに残留した。

ただパトラッシュはプリステラでは放置されておりそのせいでスバルが謝るまで一切の交流を拒絶していた。オットーの仲裁で有事の際のスバルの傍にいられなかった自分を恥じていたと知ってスバルは何を言えばわからなくなった。パトラッシュを抱きしめるしか思いつかないと思うと尾を振り回され地面の砂に大の字になる。その様子にその図太さが羨ましいわとラムが言う。緊張してるってことかと聞くと小鳥の心臓が張り裂けそうよと言う。本当に大丈夫かスバルが聞くとバルスのくせに気が回るなんて生意気ねと言う。

心配かけてるぜというスバルの言葉にラムは「お願いだから、ラムを置いていくなんて言い出さないで」と切なる思いの込められた言葉を言う。スバルは置いてくなんて言わないから何かあったらすぐに言えよ、誤魔化しても無駄だ。無理やり助けるからと言う。するとラムが珍しくひるんだ顔をした。その様子にエミリアは微笑みラムが可愛いなと思ったと言う。それに対し「心外な評価です。エミリア様にしては生意気ですよ」普段はエミリアに言わない言葉にすぐに謝る。しかしエミリアはむしろちょっと嬉しいと言い、ラムが心を許してくれてるみたいでスバルが羨ましかったと言う。

そしてラムは「エミリア様は変わられましたね、初めてお会いした時はガラス細工のように脆い見掛け倒しの覚悟しかお持ちになっていなかったのに」と言うとエミリアは「今の私はもうちょっと強そうに見える?」と聞く。ラムは「ガラス細工が飴細工になったようにも思えますが」と言うと「それってすごーくおいしそうね。…どういう意味?」と憎まれ口が通用せずにタムはため息をついた。

そしてミルーラの町を出発して2時間。アウグリア砂丘の攻略がついに始まる。今回、編成は大型の竜車一台とそれに並走するパトラッシュ一頭のスタイル。パトラッシュにはスバルとベアトリスが乗り微笑ましいやり取りをしていたがそこにユリウスが話しかけ、御者台で手綱を握る横にはメィリィもいる。そしてベアトリスが砂時間が始まるのよと言うと、塔の方角から黄色い砂塵が迫ってきていた。




メィリィ先輩

ミルーラで収集した情報によれば一日に三度、朝と昼、深夜の時間帯に強い砂嵐が吹く。特に深夜の砂時間は数時間にもお呼び移動もままならない。そのため、砂丘の攻略は日中で朝と昼の数時間を避けて進むことになる。しかしスバルは拍子抜けしていた。思ったほど酷くはなかった。この辺りが砂地なのは瘴気のせいで緑を殺しているからで、砂丘には雨も降るし急激に気温も上がったりする事はないとのこと。

ベアトリスは世界図の西端にあるギラル赤丘とは違うと言うので聞くと、丘の砂粒が全部細かいま席の欠片で年中爆発してる土地だと言う。うっかり賢者がそこに塔を構えていたと思うととてもたどり着ける気がしない。それからスバルはメィリィに仕事してるのか聞くと砂漠に入ってまだ一回も魔獣ちゃんとぶつかってないからそれがわたしが働いてる証拠だと言う。しかしスバルは「お前の頑張りって見えづらいじゃん?お前のおかげで魔獣が寄ってこないのかこの辺りに魔獣がいないだけなのか区別がつかない」と言う。

「ふーん、そーお?」とメィリィはすっと目を細め腕を持ち上げだ様子にスバルは嫌な予感を覚える。「混て、迂闊なこと言って悪かった!ここまで砂風以外じゃ前評判みたいなヤバさを感じてなかったからつい口が滑った!」と言うも「ううん、怒ってないわよお。ただ、わたしのありがたみを教えてあげるだけ」と不穏な発言をして微笑んだ直後、おおよそ50mほどの距離で砂の大地が突如爆発を起こす。それは爆発ではなく、砂の下に潜んでいた巨体が地上へ出てきた。

手足はなく、長く太い胴体をくねらせる姿は蛇を思わせる。しかし、砂と同色のぬめった質感の体皮、漂う悪臭と退化して目を失った頭部の特徴からスバルは気付く。これは蛇ではない蚯蚓だ。全長20m近い巨大すぎる蚯蚓が大きな口をこちらへ向け一瞬死を覚悟した。「はあい、おしまーい。臭いからもおどっかいっちゃってよお」とメィリィが言うとそれと同時に蚯蚓は再び地下へ潜っていく。

ユリウスは「今のは砂蚯蚓と呼ばれる魔獣だ。好んで砂の中を住処とする魔獣だが私の知っているものより少しばかり大きかった」「少しばかりってどのくらい?」「私の記憶では大きいものでも成人男性の腕ぐらいだったはずだ」今の砂蚯蚓はユリウスの知識の数十倍の大きさだった。アウグリア砂丘では在来種の魔獣も狂暴化してるという話だが、そのスケール感も暴力的なまでに変じていたらしい。なんであれ言えることはーー「どーお?わたしのこと見直したあ?」「いやもうホント、メィリィ先輩には頭が上がらないッスわ!」とスバルは惜しみない称賛を送った。




砂時間を超えろ!

多くの命知らずの冒険者が挑戦し帰らぬ人となった理由の一端がわかった。酒場の主人も止めるわけだ。砂丘の洗礼が甘いなどと考えた自分が馬鹿だった。そしてアウグリア砂丘の攻略初日は日没になってすぐに切りあげられた。最も過酷な砂時間の到来前に最適なキャンプ地点を確保しておく目的だった。

停車した車を囲むように氷の防砂対策。それはエミリアによって生み出された氷壁でこの夜の間の砂風をシャットアウトするのが狙い。その後スバルとユリウスがアナスタシアに話しかけられる。それは半日費やして塔との距離が詰まっていなかった事だった。そしてアナスタシアは確信したと言いそれは空間がねじれている事が原因だとか。そしてこれが瘴気が作った天然の罠だと言う。

元々こうした減少が起こる場所だから監視塔と建てたと考えることができる。つまり監視塔は嫉妬の魔女の封印された祠を見張るためにある。そしてアナスタシアは道を見るける方法に辺りがついたと話し、風の強まる砂時間は空間がねじれたり戻ったりする反動で、つまり砂時間の間は空間のねじれが綻んでいると言う。そしてラムが迷路を抜ける為の鍵だと話す。

計画はラムの千里眼を利用して魔獣の視界を借り捻れた空間を見つけ出す。そのためにメィリィが魔獣の居場所を特定しラムへ伝えるということで翌日から砂時間への挑戦が始められていた。ただ、千里眼はラムの体力の消耗や波長の合う魔獣探し、そして砂時間は1日3回しかチャンスがなく計画は難航する。そして地竜のヨーゼフにも砂時間に堪えて進む活躍が不可欠だった。

ここ数日、千里眼の空振りを重ねるラムの披露の蓄積は馬鹿にならなく、毎夜ラムの治療をするも顔色は芳しくなかった。そんな中スバル、ユリウス、アナスタシアの3人が何気なく空を見ていた。「あ、鳥や。こんな空よく飛ぶ気になるわぁ」とアナスタシアが呟く。しかしその違和感にスバルは気付く。酒場の店主の話だ。すぐさまラムに千里眼で鳥と視界を重ねられるか聞く。そしてラムが集中し、視界を重ねる。すぐに竜車を出し今度こそ砂時間を越えると意気込む。




花畑の花魁熊

魔獣と瘴気がある環境で空を飛べる鳥がいるのは明らかにおかしかった。つまり、あの鳥は普通じゃなく何かカラクリがあると考える。そしてラムが鳥は真っ直ぐ片時も塔から目を離そうとはしないと千里眼で証明した。そして鳥を追いかける内についに砂時間に突入した。

砂風の中、ラムの千里眼の通りに前へ進む。すると視界が開け砂風や砂粒も幻であったかのように消えた。砂時間の終わりはもっと余韻があった。しかし、今のはぶつ切りのように終わった。そしてスバルは後ろにいた竜車のユリウスを呼び、それに気付いたユリウスと一緒に拳を掲げ「やったぞ!突破だ!」と叫ぶ。

瘴気が薄れたのか、夜空には星明かりが見え、夜景に沈む監視塔。そして今まで見えなかった監視塔の足下の景色もよく見えた。しかしそこには一面が花畑になっていた。普通なら目の保養になる景色だが、瘴気と魔獣が混在する砂地。ありえざる花畑だった。そんな時「花魁熊だわあ」とメィリィが呟く。

花畑を睨むメィリィ、スバルが花魁熊の事を聞くと「お花に化けて人を襲う魔獣ちゃんの事。普通は森でつがいが並んで化けてるくらいのはずなんだけどお…」と言う。スバルは砂時間は第一関門なら、第二関門は魔獣の花園かと思う。そしてメィリィは魔獣ちゃんは起きた瞬間が一番凶暴だというと、地面がめくれ上がるように花畑が起き上がった。

花魁熊は名前の通り熊のようなシルエットをしているが3m近い体長、足が短いが代わりに腕が地面に擦れるほど長い。その体の背面に花が咲いており、前面にはびっしりと花の根が全身を伝っている。魔獣たちはスバル達の存在を確認しようとし、動こうとしたその瞬間「動いちゃダーメ」とメィリィに止められる。「しーー」メィリィは唇に指を当ててスバル達を先に落ち着かせ、それから指を前に突き出し、花魁熊の注意を自分に惹きつけた。

「ちっちっち」と指を上下に振り、人が子猫をあやす時に見せる仕草のように舌を打つ。メィリィが指を竜車の脇に向けその動きにつられ花魁熊の足がそちらへ動いた。スバルが安堵した瞬間、低く轟くような唸り声が響き渡った。地竜のヨーゼフが咆哮してしまい、眼前の花魁熊、さらに休眠していた花魁熊が一斉に起き上がった。




監視塔の洗礼

そして、花魁熊が竜車へ向かって飛びかかってこようとした時、エミリアが氷の魔法で数頭吹っ飛ばす。そのタイミングでスバルが走れー!と叫び、竜車とパトラッシュを走らせる。魔獣の群れが一斉にスバル達を四方八方から追って走り始める。いつの間にかエミリアは竜車の屋根に飛び乗り、無数の氷刃を魔獣にぶつけ包囲に風穴を開ける。竜車の手綱はラムに代わり、ユリウスは騎士剣で詰め寄る魔獣を斬りつける。スバルとベアトリスも負けてられねえとミーニャを繰り出す。

そんな中「ああん、もうもう!これとっておきなんだからあ!」と最終兵器が立ち上がり、自分に従わない魔獣達を見据え、掌を突きつけると「悪い子たちにお仕置きしてあげるわあ!きなさい砂蚯蚓ちゃん!」と言うと凄まじい威力で花魁熊の群れを下から突き上げた。

巨躯の魔獣が空へ突き上げた複数の花魁熊を大口で迎える。さらに「いっけえ砂蚯蚓ちゃん!みんなみいんなぶっ潰しちゃええ!」「マジかオイ!マジかマジかマジか、おいおいおいおい!」とメィリィの叫びに応じ、スバルも叫ぶ。倒れ込む砂蚯蚓が花魁熊十数体をいっぺんに押し潰す。驚きはさらに続く。メィリィが手を叩くと他の場所でも次々と砂が噴出し、最初の一体と比べれば小ぶりだが、それでも六体もの砂蚯蚓が姿を現した。

皆の奮戦で花畑をどんどん突っ切り、監視塔が間近に迫る。もうちょっとだとスバルは思う中、目を細める。それは監視塔から何かが光った気がした。「なん……」だ、と最後の一文字は続かなかった。光は狙い違わずスバルの頭部を直撃し、その瞬間スバルの首から上が蒸発した。その惨状に誰も声を上げなかった。なぜならそれを目にするものも、悲鳴をあげるものも例外なく蒸発した。一行はここに全滅した。

見えたのは光、ただそれだけだった。痛みも衝撃も恐怖も何一つ感じなかった。スバルの失われた命は再生し、現実に投げ出される。「ーーちっちっち」スバルは目を見開く。パトラッシュの上にベアトリスと一緒にスバルはいた。「ちっちっちっち」混濁する意識の中で舌を弾く音が聞こえてくる。スバルのリスタート地点は、花畑に花魁熊が現れ、ヨーゼフが咆哮する前だった。スバルはとっさの判断に迷う。この位置からではヨーゼフの姿が見えなかった。そしてメィリィが花魁熊を誘導した時、ヨーゼフが咆哮を上げてしまう。同じように一斉に花魁熊達が起き上がり、飛びかかってくる。エミリアが竜車の屋根に飛び乗り魔法で迎撃、ユリウスが騎士剣で蹴散らす。完全に同じ流れを辿っていた。




繰り返す同じ流れ

スバルが為す術もなく同じ状況をなぞった失敗はこれが初めてだった。そしてベアトリスがミーニャをし、メィリィが砂蚯蚓を呼び出す。ラムがヨーゼフの手綱を握る中、スバルが「このまま塔に向かっちゃダメだ!ラム道を変えろ!」と叫ぶ。塔まで一直線、他の道は魔獣だらけよとラムが言うもスバルはそれじゃダメだと言う。

スバルははっきり説明できないと言い進路変更を言う。ラムは理解不明なスバルの言動に苛立つもエミリアがスバルの言う通りにして!と叫びラムはそれに従う。ラムはヨーゼフの向きを変えて、遠心力で魔獣を竜車で跳ね飛ばしその場を凌ぐ。そんな時、「砂蚯蚓ちゃんが…っ」メィリィが驚きと悲しみの声を震わせ、それを見ると砂蚯蚓の胴体がまるで砲弾の直撃を受けたように爆ぜて消し飛んでいた。

そして支えをなくした胴体がゆっくりと竜車へ倒れ込んでくる。「よけろぉぉぉーっ!!」と叫びスバルとラムが地竜に進路を変更させ、ギリギリ直撃を逃れる。しかし爆発のような衝撃波が突き抜け、スバルはベアトリスをとっさに抱え吹き飛ぶ。そして気付いた時、砂蚯蚓と花魁熊の死体とでエミリアたちの竜車の姿が見えず分断されていた。ただ、エミリア達が奮戦している音が聞こえてきた。「レグルスのクソ野郎の方が魔獣の群れよりよっぽど楽に倒せたぜ…」とぼやくもベアトリスに叱咤される。

そしてエミリア達と合流するためにパトラッシュを探す。そんな時、目の端を白い光がちらついて全身が総毛立った。監視塔の中腹から光が飛んでくる。横から飛び込んでくる影にスバルは飛ばされる。何が起きたのかと気付くとパトラッシュが倒れ込んでいた。そしてその横腹には無残な傷口が見え、血が流れていた。パトラッシュはスバルを庇っていた。しかし、視線を自分の体へ向けると、パトラッシュと同じ傷がスバルの右の片腹を綺麗に吹き飛ばしていた。「スバル!ダメかしら!死なないで…一人にしないでぇ…!」ベアトリスの涙声がして、スバルの体を抱き寄せる。

そんな時、再び白い光の衝撃が飛来する。それはベアトリスの背中を貫通しさらにスバルの胸を貫いていた。スバルはここで二度目の死に戻りをした。

「ーーちっちっち」そしてまた、メィリィが花魁熊を誘導させる為に舌を弾く音。そして竜車の脇へ誘導し、ヨーゼフの暴走を招く。その直前、スバルは「ベア子愛してる」と言いベアトリスの口を塞ぎ、ヨーゼフに向けてインビジブル・プロヴィデンスを放つ。スバルの何かしらの代償を削り、黒い見えざる手は伸びていきヨーゼフの首を優しく撫でる。




レーザーポインター

出発前にこの地竜を落ち着かせるのに最適な方法だと聞いていた。なんでも話は聞いておくものだと思った。そして地竜は何者かの接触に震えるが掌に敵意がないことを本能で察したのか息が穏やかになる。さらにその脱力感にユリウスが気づき本格的に宥めた。その瞬間、スバルは見えざる手との接続を切る。

何かの代償に禁忌の力に頼ったが、気掛かりなのは明らかに以前と比べて影響が楽になっていた。初めて使ったガーフィールの時は半身を奪われるような錯覚を味わった。それが今は呼吸を乱す程度。「馴染んできたってんじゃねぇだろうな…」と呟く。そしてベアトリスは「いい加減にするのよ」と言い、見ると縦ロールが統一感のない髪型になっていた。

メィリィの誘導で花魁熊に囲まれる状況から打破し、ようやく落ち着き、花畑のない空間を探しユリウスにハンドサインを送り作戦タイムに。その後の話でメィリィの加護で魔獣をどうにかできるかラムが聞くと、メィリィは百ぐらいなら何とかできるが、それ以上の数は厳しいという。ざっと見渡しても魔獣の数は千はくだらない。下手をすれば一万以上。

そこで俺達の通り道の魔獣だけどけるならどうかと提案する。するとメィリィはいけるという話に。そして方向性が決まるとアナスタシアが、砂時間にも抜ける余地があったからこの花畑にもあるはずと思ったとか。そこでベアトリスの顔を見て、陰魔法の専門家だから空間の捻れとかわかるかと聞く。するとベアトリスは、砂時間の捻れは扉渡りと似たような構造だったと通ってみて感じたとか。

ずっと前に似たような術式を組んでスバルと初めて会った時に仕掛けた事があると言う。スバルはあの時は一発クリアしてごめんな?と言うとベアトリスは怒る。そして無視できない問題をスバルは語る。「みんなに聞きたいんだけど、塔が光ったのを見た奴はいるか?」と聞く。しかし全員が首を傾げる。「賢者さんが私達に気付いたってことかしら?」「夜やったら明かりはいるやろうしね」「もし賢者が私達に気づいたとしたら敵意がない事を示せば接触があるかもしれませんね」と考え出す。

死に戻りが話せない分スバルの問いかけは裏目に出た。するとラムが「その光はバルスはどう見るの?」と助け舟を出す。そしてスバルはあれは危険なものだと思うと言う。根拠は勘だと言うも皆は疑わず、スバルの勘は馬鹿にできないと言う。そんな時「バルス、それは」とラムが何かに気付く。とっさにその視線を辿ると見慣れない赤い光点が浮かび上がっていた。スバルの頭にこの世界に似つかわしくないレーザーポインターという単語がよぎる。




E・M・T

次の瞬間、スバルの仲間達は奇跡のように行動した。凄まじい速度で監視塔から放たれる光がスバルへ一直線。「させない!」とエミリアが瞬時に魔法の防御を作り上げる。しかし氷壁は蒸発し貫通される。ユリウスが緩んだ光の勢いを騎士剣で打ち付ける。そして弾かれた光が砂の上に突き立つ。

「…これ、針か?」それは細く長い針のように見えた。針は尻の部分から崩れ風に消えていく。「バルス!次がくる!」ラムからの警告になおも胸の上の光点は消えていなかった。「ベア子やれるか!?」「愚問なのよ!」そして「エミリアたん!」と声をかけ具体的な言葉は言えないが信じる。すると6枚の氷壁が多重展開され、3枚目まで突破され4枚目には抵抗があり、5枚目にはコンマ耐え、最後の6枚目で明らかに光の速度が鈍る。そこへユリウスも騎士剣で迎え撃つ。

一呼吸置いてスバルとベアトリスの秘儀が炸裂する。「E・M・T!」「かしら!」スバルからなけなしのマナを徴収し複雑怪奇な魔法の術式を構成、全く新しい道の魔法が紡がれる。スバルとベアトリスが編み出した3つのオリジナルスペルの1つ。2人を中心に淡い光が広がりスバルたちを包み込みフィールドが完成する。スバルへ迫る針がフィールドへ入った瞬間に速度をなくした。それをユリウスが打ち落とす。

「絶対無効化魔法、E・M・T。このフィールドじゃ、魔法の力は効果を失う」とスバルが説明する。強敵と渡り合うことを想定して作られた陰魔法の極致。ただ、スバルのマナがなくなったら終わりだという。フィールドを展開してる今もドバドバ出ていってるとか。「バルスを見ている?」とラムが言い、塔の誰かと千里眼をリンクさせたのだと思った。

しかしラムの目から出血し、それを見たスバルが止めようとする。その瞬間眼前に異変が生じ、ベアトリスが「空間の捻れがE・M・Tでほつれるかしら!」とスバルがその意味を聞く前に、スバルたちをまとめて亀裂が呑み込んだ。そして空間の先に投げ出される。

ーー遠く、花畑と砂地の境が破け、その中に小さな集団が飲み込まれるのを見た。遠目にそれを影が見つめ、窓辺を離れ、螺旋状の階段を降りる。「ーー見つけた」それは何年も言葉を口にしていなかったような掠れた呟きを漏らした。




地下の大空洞

スバルはラムに起こされ目が覚めた。恐らく空間の歪みで地下に飛ばされたと言う。そして他の皆を確認すると誰もいなかった。飛ばされたのは、スバルの魔法が砂丘のまやかしを無効化した結果だという。そしてスバルは目の前の空間が裂けた時、とっさにラムを抱きかかえていた。しかし、他の皆は分断されても大丈夫だが、寝たきりのレムだけは話が別だった。

スバルがレムを心配しすぎて熱くなるもラムが落ち着かせる。そして共感覚で命だけは無事だという。そこにアナスタシアとパトラッシュが現れる。周りを見回っていたようだった。しかし誰も見つからなかったとのことで、ここにいるのは3人と1頭だった。そして歩き始める。風がきているようだったが、この分だと地上と通じてるのはずっと先のようだった。

それから歩きはじめて小一時間が経過した。ラムの千里眼で仲間たちの居場所を探るも知覚範囲には何もいなかった。何もできないスバルにラムは役立たずというもアナスタシアはスバルが起きる前はレムがいない事にラムは取り乱しており、今はラムの精神安定剤に役立ってると話してくれた。

そんな中、二つの分かれ道が出てきた。スバルは「こういう時は右を選べって孔明が言ってた」と言い出し、根拠はないがひとまず右に行くことに。そして進むとパトラッシュが急に鼻をこすりつけてきた。すると「通路の先に扉?」と砂の道路を埋めるように現れた大きな鉄。完全に進路を塞いでいた。そしてアナスタシアは「なんでこれを扉なんて思うん?うちにはただの鉄の壁にしか見えんのやけど」と言う。ラムも同じだった。「いや、俺も理由はわからねぇ。なんとなく扉って風に思って」と言う。

その答えを手探りする思いで鉄扉に触れる。その瞬間、扉が消滅する。アナスタシアはなんかしたん?と聞くもスバルにもわからなかった。そしてその先には同じように砂の迷宮が続いていた。先へ進むとまた扉があり、触れると2枚目も消えた。行く手を遮らない扉に何の意味があるのかと不思議に思う。

また、やけに体が重く瘴気が濃くなっているようだった。ただ、進めば瘴気から抜けて仲間と合流できると思い弱音を吐いてる場合じゃねえと前へ進む。しかし、「クソが!ここにきてなんなんだよ!」スバルは正面の鉄扉を蹴りつける。3枚目の扉も素通りしたものの4枚目の扉がなぜか開かなかった。これまでの道のりが無駄になったことに不満が爆発する。アナスタシアがスバルを宥めるもスバルは苛立ちが続く。そこにラムの舌打ちが聞こえた。スバルはそれにイラつき、何のつもりだと問い詰める。




狂気狂乱

ラムは冷めた態度をとり、スバルの熱は高まり暴言を吐く。アナスタシアが仲裁しようとするもスバルはまだ暴言を吐く。そしてレムのことについてスバルとラムは言い合う。「どうしてバルスはレムじゃなくラムを捕まえたの?」「目先の事で一杯でレムの事はどうでもいいんでしょう」と言うと「ふざけるな!」とスバルの視界が真っ赤に染まり、憎らしい女を掴んで地竜の上から引きずり落としたいと思い「インビジブル・プロヴィデンス!!」スバルの見えざる手がラムを掴み引きずり落とす。

仰向けのラムの首をスバルの両手が力一杯に締め上げる。ラムの唇からよだれが伝い「くたばれクソ女。お前がレムとそっくりな顔してると思うと反吐が出る」そしてラムは小さく呟くと砂地が炸裂を起こし二人が吹っ飛ぶ。ラムの魔法にもう泣いて謝っても遅いというスバル。ラムもそれはこっちのセリフだと言う。スバルは鞭を抜き取り、2人は対峙し一触触発。

そんな時「はい、そこまでや」とラムの背中から胸にナイフが突き刺さった。「もう止められんし、どっちが有用か見比べた結果やから堪忍な?」とアナスタシアが言い、ラムが倒れて命が潰える。スバルが「なんで…」と言うも「ナツキくんがそれを言うん?手伝ってあげたんやないの」とアナスタシアが言う。

スバルは「今はお前の口車に乗ってやる」と考え直し、アナスタシアが握手を求める。しかしスバルは躊躇し握手の距離はナイフが届く距離、そして鞭には近すぎて不利になる距離だった。殺される前に殺すべきではないか。そしてインビジブルプロヴィデンスを発動し、アナスタシアの首に手をかける。二人が握手した時、風の刃がアナスタシアの胴体を背後から真っ二つにした。

アナスタシアが「いややぁ!ウチ死にたない!」と叫び、スバルが上半身だけ残ったアナスタシアを乱暴に放り投げる。「置いてか、ないでぇ…」それきり声が聞こえなくなる。殺したのは胸をえぐられながら生きていたラム。「この、死にぞこないが!」とスバルは言い、インビジブル・プロヴィデンスを発動しようとした時、この短時間で何度も使った反動なのか、スバルの眼球をひっくり返らせ、血涙を流し砂の上をのたうち回った。

そのスバルにラムは杖を持ち上げ風の刃を向ける。しかし死がやってこなかった。何が起こったのかわからなかったが、パトラッシュがスバルの傍らにいた。ラムはどうなったのか確認する前に背中を向けるパトラッシュに乗せてくれと言うも指示に従わなかった。その態度に苛立ちスバルは「こっちを向けこの野郎!」と叫ぶ。




ありえないはずの殺し合い

振り返ったパトラッシュの口が赤く染まっていた。そこには桃色の髪の毛が絡みついていた。パトラッシュの向こうに見失ったラムが倒れており首から上がなかった。そしてラムを噛み殺したパトラッシュの目が狂気に染まっていた。そして今スバルを見ている。次の瞬間、パトラッシュの顎が開くのを見たのが最後の光景だった。

「バルス。しっかりしなさい」朦朧とした意識を覚醒させられる。そこにはラムがいて、自分が死に戻りしたと自覚した。スバルは時間をかけて何が起こったのかを思い出す。すると嘔吐感に襲われ砂に向かってえずく。しかしよだれが垂れるだけだった。そこにラムがスバルの口に指を入れ無理やり吐かせる。出たのは胃液と唾液だけだったが、嘔吐の前より楽になった。

もう大丈夫だと言うとラムは「そう?満足できたみたいでよかったでちゅね」と赤ちゃん言葉で返される。その態度とは裏腹にラムの掌はスバルの背中を優しく撫でてくれていた。そして死に戻りしたのは、空間の亀裂に飲み込まれた後だった。スバルは状況を動かす前に言っておこうと「ラム、どうして俺がお前を掴んでたかっていうと世界が破ける前にお前を捕まえてたのとお前が一番弱ってたのとお前が近くにいたのと、それと…」すると「どうしてバルスはレムじゃなくラムを捕まえたの?」とループ前と同じ事を聞かれる。

あの不自然な殺し合いが起きた時、明らかにスバル達は正常な精神状態ではなく、あらゆる些細な事が殺意に繋がり増幅された。あれは濃密な瘴気が引き起こした最悪のありえないはずの殺し合いだった。でもあの場で吐き出した言葉の全部が嘘だったとは思えないからスバルは「他の誰かと天秤にかけたわけじゃない。俺にそんな余裕はなかったという極限状態における行動力のしょぼさを根拠として…」と言うと「馬鹿ね」と言われる。そこにアナスタシアとパトラッシュが周囲の探索から戻ってくる。

そして皆は先に進む。スバルはアナスタシアとラムとパトラッシュを気遣い、天井が低い所、足場が悪いから気をつけてと言う。その態度にラムは「その薄気味悪い気遣いはなんなの」と言う。スバルは純粋に心配で、多分この感情は彼女達の死を見届けた事が無関係ではないと感じていた。そして二回目の探索となる今回、問題の分かれ道に到達し前回とは反対の左に進路を決めた。選択する時、必死なスバルの態度に二人が聞き入れてくれたようだった。右の道は瘴気に狂わされる。もう二度とあんな大惨事は御免だった。そして進んで行くとアナスタシアはなんか変な臭いがしてこないかと言う。それにラムが何かが燃えている臭いだと指摘する。そこでスバル一人で明かりを消して様子を見に行くことに。忍び足で通路を進む。しかし突如足下が崩れ砂の斜面を転がり落ちた。




異形のケンタウロス

スバルは十数メートル転がり落ちた先に開けた空間に出た。そこはドーム状で天井ははるか高く地上の砂丘と繋がっていそうだった。そして地上から落ちてきたのか花魁熊の一体がスバルの落ちた悲鳴を聞いて起き上がる。突っ込んでくる花魁熊が腕を振り上げた時、猛烈な速度で槍のような物質に貫かれさらに全身が燃え上がった。スバル達が感じていたのは魔獣が焼ける臭いだった。

それは、無数の赤ん坊が一斉に泣き喚いたような声を上げた。花魁熊を焼き殺したのはケンタウロスのような見た目に頭部には捻じくれた巨大な角が生えていた。そして胴体には縦に裂けた口、双対の槍のような武器を持ち体長は5mほどの巨大すぎる異形だった。さらに上半身は赤々とした炎のたてがみを背負っている。スバルは周りをよく見渡すと想像以上の焼死体が散乱していた。つまりここも罠。砂時間と魔獣の花園、瘴気の道に続く監視塔へ到達を阻むトラップの一貫。

そのケンタウロスはスバルに標的を定めたのか距離を詰めてくる。しかし数メートル距離を置いて立ち止まった。スバルは直前の出来事に全力で活路を探す。なぜスバルより先に花魁熊を狙ったのか、なぜスバルを生かしておくのか、なぜスバルのいる方を見ようとしないのか。つまりスバルの存在を特定できていない、この魔獣には目がなかった。さらに恐らく嗅覚も存在しなかった。

スバルは手の中にあった水筒を放り投げた。するとケンタウロスは劇的な反応を見せ四足で軽やかに跳躍し水筒の傍へ着地、飛びかかり爆炎が上がった。スバルが頭上を見ると、ラムとアナスタシアが遠目にスバルの様子を覗き込んでいた。スバルは砂山の斜面を登る方針でコインをケンタウロスの向こう側に投げる。

ケンタウロスは甲高い声を上げ、スバルは斜面へ向かうもケンタウロスの火球が斜面で爆発し吹き飛ばされる。「バルス、反響!」黙ってくれていたラムもついに声を上げる。ケンタウロスの火勢が一気に強まりそれを放つ。それと同時にラムもエル・フーラを放つ。爆発する砂を浴び、スバルは転がるもその勢いを利用して立ち上がり、「走れ走れ走れ!」とあえての自分に注目させながら空洞を駆け抜ける。

ケンタウロスは手当り次第に火球を放り投げ始める。そこでインビジブル・プロヴィデンスを発動させ角に狙いを定めて攻撃しようとした時、スバルの頭部に想像を絶する衝撃が走り泡を吹いて膝をつく。魔獣が苦しむスバルを消し炭にしようとした時パトラッシュが飛びかかり腕を噛みちぎった。




無数の白光

バランスを崩した魔獣は火球をその場に取り落し至近距離に自分の爆風を浴びて吹っ飛んだ。パトラッシュはそのまま疾走しスバルを口にくわえ即座に撤退。血をこぼす魔獣が起き上がり槍を向けてくる。それをパトラッシュはかわしたものの蹄の蹴りを食らってしまう。

スバルがインビジブル・プロヴィデンスを発動しその代償で意識が飛ぶ前に魔獣の槍を正面から叩き折る。しかし魔獣の後ろ足がカタパルトの如く蹴り出され空洞の一部が吹き飛ぶほどの威力が付近にいたラム達も巻き込み全員がバラバラに吹っ飛ぶ。

スバルは意識が保てず動けなくなるもそこにラムが立ちはだかった。「どうして」と声にならない声を出すと「レムが泣くもの」とそれだけ答える。魔獣が双剣を振り上げラムを焼き尽くす、それを目の前で見ることになる瞬間、恐るべき速度で放たれた白い光が、魔獣の上半身を吹き飛ばしていた。しかし魔獣の傷口が泡立ち、失われた部位を再生、外見が変貌していく。

人間部分の形が変わり、腕は四本に増え胴体の口からは長大な牙が見え、下半身は八本に増えた。増えた腕には剣、槍、斧を構え信じられない進化を遂げた魔獣は白光された人物へ向かう。しかし、凄まじい量の光が迸った直後、魔獣はその肉片までもが全て光に消し飛ばされ何も残らなかった。

誰かが砂を踏む音が聞こえる。こちらへやってくる。霞む視界に映ったのは人間だった。女は笑みを浮かべ「ーー見つけた」とスバルはそれを聞くとラムを抱いたまま意識は消えた。スバルは幻想空間にいた。「ずいぶんと浮かれているようなのデス!」「あのさぁ、自分を客観的に見ることを覚えなよ。そうしたら自分がどれだけ厚顔無恥なのかわかるはずだからさぁ」闇の中で不自然な『意識』が揃って不完全なスバルを罵倒する。スバルは困惑するも理解する必要はないと感じた。

そしてこの場所へきた本当の意味と対面する。漆黒の闇のドレスを纏い愛しい感情を向ける誰か。その姿は以前の邂逅より明瞭になり距離も近い。今では白い肩や首筋まではっきりとわかった。見えないのは闇に隠れる顔だけ。だが、スバルのほうに彼女を迎え入れる備えが十分ではなかった。『ーー愛してる』その言葉に答える為の唇、体を次は用意しておこう。そんな感慨を最後にスバルの意識は離れ覚醒する。




お師様

スバルは目が覚めた瞬間死に戻りとは違う感覚だと理解した。周囲が明るく、迷宮とは違い状況が変化している。スバルは竜車の中で寝かされていた。するとエミリアがスバルの手を握っていた。そばにベアトリスがおり、エミリアも心配で二晩寝てなかったという。そして他の皆も無事とのこと。

そして竜車の外に出ると半径数百メートルはある広い空間で、床と壁が石造りで巨大な円筒状のものだと想像がついた。つまりこここそが、プレアデス監視塔の中だった。そしてそこに強烈な存在感を放つ人物がいた。黒に近い褐色の髪をポニーテールにまとめ、手や足、腹や背中まで大胆に露出した半裸同然の格好。胸と下腹部を最低限に隠し黒いマントを羽織ったずいぶんと攻めたスタイルの人物だった。

すらりと長い手足に背丈はスバルと同じぐらいか少し高い、気だるげだが整った顔に目力のある美貌があった。「まさかお前が『賢者』なのか?」ふと思い浮かんだ可能性にスバルは口走る。しかし黙ったまま女はスバルのほうへ歩いてくる。「あの状況で俺を殺さなかった。敵じゃないと思っていいのか?」しかし未だに無言。

そしてスバルの正面に辿り着く。その瞳がスバルを捉え、上から下までじろじろと見る。「……三つ」ふと女がそう呟いた。「…やっと見つけた」それまで真剣だった顔がゆっくりと笑顔へと変わった。「ーーお師様」「……は?」「お師様ぁ!もうもうもう!待ってたッスよぉ〜!」呆気に取られる暇もなかった。

次の瞬間感極まった女に飛びつかれ、スバルは床に押し倒される。その勢いに巻き込まれベアトリスも一緒に潰される。女はそれに構いもせず、ただ全力でスバルの胸に顔を押し付け縋り付く。「お師様!お師様!長かったッス!寂しかったッス!もうずっとこのまま近づく奴らを狙撃するだけの人生かと思ったッス!」スバルは待て、何の話だと聞くと「なんだって、ひどいッスよぉ!お師様が命令したんじゃないッスかぁ。祠に近づく奴らの邪魔をしろって…方法はまぁ、あーしのオリジナルッスけど」と女は言う。「じゃなくて、俺がお師様!?何言ってやがる!?」




賢者シャウラ

柔らかい女の肌と盛大に触れ合ってるがそれを堪能する暇がなく、女の怪力にしがみつかれたまま、必死に逃れようとする。しかし女も女で言い分があるのか、スバルを決して離さない。とにかく離れろとスバルが言うも「嫌ッス!そんなこと言ってまた目離した隙にいなくなるつもりに違いないッス!お師様変わってなさすぎ!そこが愛しいッス!」「知るかぁー!!」

スバルは「そもそもお前は誰でなんなんだ!」と言うと「何言ってるッスか!シャウラッス!プレアデス監視塔の星番!お師様の可愛い教え子のシャウラッスよぉ!」「覚えがねぇー!」シャウラを名乗る女だが、その名前は塔で暮らす賢者の名前のはずだ。スバル達の旅の目的であり、全知と呼ばれた知恵者。その賢者がこんなわけのわからない女のはずがないと異議を申し立てる。

すると竜車から飛び出してきたエミリアが、起きたらスバルがいないの大変!と出てくる。しかしスバル達が絡み合う様子を見て目を丸くする。スバルはエミリアに「起きてくれて助かった!実はこいつが…」と話そうとした時、「えい」とエミリアがスバルを蹴る。なんで蹴ったと聞くと、なんかもやもやしたと言う。

ベアトリスがいいから早く助けるのよ、こんなの冗談じゃないかしらと言い、そのもつれ合いはユリウス達が下りてくるまで続いた。そんな一幕はあったが、400年間未踏と呼ばれた地へと足を踏み入れた。賢者の知恵が待ち人を救うのに役立つのか、期待と不安を残したまま、物語ははるか高い石の塔へと飛び込んでいく。

選ばれなかった選択肢は消え、選び取られた答えを抱いて『試験』は始まる。




ゴージャス・タイガーリローデッド①

水門都市プリステラでは、ガーフィールが瓦礫の中に入り生き埋めになっている人がいないか探していた。その様子に瓦礫の撤去作業をしていた人々が感謝する。一連の騒動が決着し5日が過ぎていた。破壊された都市の被害の他に住民たちの心身の影響も大きい。それは5日で癒えるほど浅いものではなかった。

2日前旅立ったスバル達の事を思う。危険な旅路だと聞いていたので、本来ならガーフィールが同行すべき場面だった。しかし「オットーの奴が無茶しないように見張っててくれ、後引っ込んだ魔女教の奴らが戻ってこないともかぎらねぇ。その時はお前が頼りだ」それがスバルから命じられた役割だった。スバルに必要だと判断されたらたとえ瀕死でもついていった。

「今の俺じゃあ役に立たねえってわけだ」人間心理に百戦錬磨のスバルには全てお見通しというわけだ。「けど、じゃあどうすればいい?」自分が足踏みしてる原因にも心当たりがある。「なぁにが見事だったんだよぉ」クルガンが最後にかけてくれた言葉への戸惑いがある。その情けない自分から目を背けたくて都市の復興を手伝う。そこにミミが来る。

鼻歌を歌い上機嫌なミミ、本当は晴れない悩みを作業を続ける事で遠ざけたかったが、ミミの勢いは強引で同行させられていた。ミミの悩みを見せない姿に弟二人も心配が尽きないだろうなと言う。ミミは、ミミの巻き添えで二人が死ぬと困るから命は大事だと言う。ガーフィールは、それは弟達も同じ考えだと言う。

そして「なんで俺様を庇ったんだ?」と聞く。するとガーフに惚れてるからしゃーないと言う。しかしたかだか何日かの話じゃねえかと指摘する。想いを込めるには短すぎる時間。ガーフィールはラムを想って10年だった。そこでミミが「ローシが言ってた!ツガイのジョーケン!」「ツガイはずっと一緒で、ケンカとか取り合いっ子も楽しくやれそーな相手を選べみたいな?あと、ガッチリなる相手はだいたい一目でビリビリドカーンって言ってた!」と言う。ミミはガーフィールを見て、ビリビリドカーンとなったとか。だから何日とか何百年とかは先々の前借りと言う。

つまり、つがいになる相手とのその後の百年分の絆の前借りという話なのか。ガーフィールはけど死んでたら前借りもクソもないというともミミは「ミミもガーフも生きてんのになんでうだうだ言ってんの?ハゲるぞー?」と言う。するとガーフィールは笑ってしまう。ミミは自分が言葉にできない一番大事な事をわかっていると思った。




ゴージャス・タイガーリローデッド②

ミミは笑わせたミミに惚れた?と聞くもガーフィールは惚れねぇと言う。でもミミは惚れてると言うと「ああ、あんがとよ」と言う。それから食事処、今は配給のような形の食事提供の場所に二人は入る。すると「ガーフィール殿、ミミ殿、こちらはいかがですか」と声をかけてきた人物が。ヴィルヘルムが四人がけの席で相席を勧めてきた。2人は色欲の制御塔を取り戻しにいった仲だった。戦いの最中にはぐれ合流した時には互いの戦闘は終わっていた。

食事をする中でヴィルヘルムは「私に聞きたいことがあるのではありませんか?」と言う。ヴィルヘルムの戦った相手はテレシア、だとしたらガーフィールが戦った相手は「俺様が戦ったのは本当にクルガンだったのかよォ」「俺様は最強になろぉとしてる。それになんのが大将との約束で、義理で俺様に必要なことだ。けどこんなじゃねえ俺様の見てる頂は」と言う。

ヴィルヘルムはなまじ勝ててしまったことがあなたの中でしこりになっているのかと聞くと、すげえ敵だった。でもあいつは…と言うとヴィルヘルムは「手合わせしたあなたの感じたことがそのまま答えであるべきでしょう。ただそれで納得がゆかない気持ちもわかります。ですから私個人の考えを述べさせていただければ、我々が相対した二人はあの二人であってあの二人ではない」と話す。

どういう意味か聞くと魔女教の傀儡になっていたことは事実、最期の瞬間交わせた言葉は本物だったと思っていますがと言う。しかしガーフィールは、それが本当にクルガンの本心なのかよと思う。そこにミミがヴィルヘルムが寂しそうにしてた雰囲気に、ぐいぐいいくのはよくないやつだと言う。ガーフィールが言った言葉は、ヴィルヘルムが亡くした妻と意に沿わぬ再会させられ、最期に交わした言葉をガーフィールは嘘偽りではないかと踏みにじったということだった。

ガーフィールは悪いと謝り、ヴィルヘルムはあなたの年頃なら謝罪できるだけ私よりずっと大人だと言う。そして二人が全盛期なら私達は死体になっていたと言う。しかしガーフィールは「そうは言うが俺様だって…」と言うとヴィルヘルムは「驕るな、若造」と溢れる剣気に圧され、反射的にガーフィールは後ろへ飛びずさっていた。「い、今のは…」とガーフィールが聞く。すると「ガーフィール殿も大器を感じさせますが、まだ器を焼き上げる途中。すでに古物の域に入る私ですが、本物を知っています。今のはそのほんの一端」「あなたの目指す頂は、今のあなたの指がかかるほど易くはない」と言う。そして食事を終えヴィルヘルムは立ち上がる。「あの剣気を浴びて敵意の有無を一瞬で見抜かれたのはお見事です」と言う。




ゴージャス・タイガーリローデッド③

ミミは「だっておじーさんがミミ達に悪いことするリユーなくない?」というと「慧眼です。あなたが傍にいれば、彼が道を誤る心配もありますまい」と言いガーフィールとすれ違いざまに「大事にされた方がよろしい。ああした異性はきっとあなたの人生の宝になる」「誰があいつと!俺様にゃぁ他に惚れた女が!」「どうあれ失わぬよう懸命に。どこぞの朽ちた鬼のようにならぬよう」それを言い残し食事処を出ていった。

そしてガーフィールとミミも食事を終わると、ミミが「これからガーフの家族んとこ行きます!それがガーフに今一番大事なこと!」ガーフィールが絶句する。「家族とはちゃんとお話しといた方がよろし!これ、ローシの教え!」とミミが言う。

それから家を訪れたガーフィールに「あ!ゴージャス・タイガー!」と少年フレドが飛びついてくる。ガーフィールはあれから落ち着いたか聞くと落ち着いたと言う。父親であるギャレク・トンプソンは家に帰っていない。今やその姿は黒竜に変えられている。そこに姉が来る。「またわざわざ来たわけ?暇人なのね」と言われるとガーフィールはお前らの顔が見たくてよ、でも歓迎されねえならすぐ引っ込むと言うと、ミミに「ちゃんと相手の顔見てしゃべんの!」と言われる。

その意味はすぐにわかった。自分の妹がどこか辛そうな顔をしていた。「母ちゃん支えて弟の面倒も見て、姉貴ってのは大変だよなァ」と言うと「そうなのよ。だからちょっとぐらいウチが話し相手になってあげてもいいわ!」と言う。そして家に上がるとリアラがお茶の用意をしてくれた。そこでミミが家が広くなったように感じたことを言うと都市の皆で支え合うべき時だから家財の一部を譲ったりしているとか。

ガーフィールはそんな余裕あんたらにはねえだろと言うと、リアラはギャレクはすぐに帰ってくると信じてると言う。「昔から思ってる。不安がれば不安がるほど幸せは手の中からこぼれ落ちる。昔って言っても十年ちょっとの話ですけど」と言う。そこでギャレクから記憶喪失の事について聞いていた事を言う。「何もなかった私にギャレクがこの十年を与えてくれて、可愛い娘と息子までもらって、ギャレクを信じられなくてどうするんです?」と言う。

そして私からもゴージャス・タイガーさんに聞きたい事があると言い「どうしてこんなに私たちのことを気にかけてくださるんですか?」と言う。ガーフィールの思考がぐるぐると回る。そして「ただ何となく目が離せねえ」と言う。

ゴージャス・タイガーリローデッド④

そんな中、リアラがガーフィールの頭を撫でる。リアラはなんだか泣きそうな子供に見えてしまってと言う。覚えていないはずのリアラと忘れかけていたガーフィールの記憶が重なる。いつかこうして、リアラ、リーシア・ティンゼルの掌に撫でられたことがあった。その時の記憶がガーフィールの心を縛り付ける。そして感情は決壊し「…母さん」「母さん…母さん、母さん……!」撫でられたままガーフィールはリアラをそう呼んだ。

母の腕に抱かれ、許されて、安寧の中で叫ばれたいと欲している。「ガーフィール、だよ?」とミミが名前を口にする。「ガーフィール、おいで」リアラが腕を広げ微笑んだ。「母さん…おがあざん!」子供のように泣きじゃくり飛びつく。「よしよし…ガーフいい子、いい子ね。よくずっと頑張ってたね」「そォだよ!俺ずっと頑張って、けどいっぱい間違って、それでもみんなが!」「大丈夫だからねガーフ、お母さん傍にいるから」ガーフィールは家族に愛されていた事を覚えている。姉にも祖母にも愛され、母が愛していたことも知っていた。けれど、母の愛をこうして温もりと共に実感したのは初めてのことだった。

それからガーフィールは泣きやみ、ミミはそれを泣き虫さんだと笑う。しかしミミは二人の姉弟を連れガーフィールとリアラを二人きりにしてくれていた事に憎まれ口も叩けなかった。そこに姉弟が来て「ゴージャス・タイガー平気?」「男のくせに泣いてうちのフレドみたいじゃない」それぞれらしい態度で案じてくれる。

気を遣わせて悪かったとガーフィールがミミに言う。それからミミはリアラに「どーだった?」と聞くと、「きっともう大丈夫かと」と言う。姉弟がなんかあったかと聞くとガーフィールは大丈夫だと言う。そこにリアラが「一人で悩むのはやめたんじゃなかったの?」と言う。「あ、母さん」とガーフィールが言うと、姉弟が「なんでお母さんって」と言う。しかしその二人をリアラが抱きしめ「いいから二人とも、ね」と言う。

そしてリアラは「ガーフィールはお母さんと離れ離れみたいで、私がそのお母さんに似てたみたいで、寂しくなって泣いてしまったの」と説明する。リアラは堂々と間違った真実を口にしていた。「ガーフ言うことちょー足んない感じ?」とミミが言う。リアラは結局真相の部分には気付いていなかった。




ゴージャス・タイガーリローデッド⑤

それから二人は家を出る。リアラに抱きつく姉弟を見ると「心配しないでも母ちゃん取り上げたりしねえって」と言う。リアラは、「またいつでもきてください。泣きたい時はこの胸をお貸しします」と言う。まだ家族と名乗れていない家族に背中を向ける。するとリアラがちゃんとお別れを言いなさいと言いフレドはゴージャス・タイガーまたねというも姉はだんまりだった。なのでリアラが「ほらお姉ちゃん、ちゃんとしなさい。もうラフィ!ラフィール!」と言った。

名前を聞いた瞬間ガーフィールは稲妻を打たれたような衝撃を覚える。「ら、ふぃーる?」「ええ、ラフィール…あら紹介していませんでしたか?私の二人の子、ラフィール・トンプソンとフレド・トンプソン」弟の名前はこれまでにも聞いていた。その名前を気に留めてかったのは気付くのを恐れていたからかもしれない。ラフィールとガーフィール、フレドとフレデリカ。リアラの二人の子とリーシアの二人の子。よく似た響きと意味。

「女の子っぽくないって思ってるんでしょ。そのくらいわかってるんだから!」とラフィールがむくれた顔で言う。しかしガーフィールは「いい、名前だと思うぜ。本気でそォ思う」「ですよね!」とそこに割り込むようにリアラが言う。「二人の名前は私が付けたんです。どうしてかこの名前がいいって…それで」「可愛い子供の名前を考えたら自然と浮かんできたんです」それは、これ以上ない愛の証明だった。記憶をなくして何も覚えていない、それでもその優しさと寛容さをなくさなかった母は、忘れたはずの我が子への愛を生まれた子どもたちに授けて。

ガーフィールはつい笑いが出た。さっきまで胸中に残っていたわだかまりが消える。伝えるべき関係、それを言えなかった自分の情けなさが消えた。今はこれでいい。繋がっていた事はこうして実感できた。そして別れの挨拶をし歩いていく。「お母さん、ゴージャス・タイガーが元気になってよかったね」「うん、そうね。本当に…よかった」「お母さんなんだか寂しそうじゃない?」「どうかしら?離れたくないわけじゃないわ。離れていくのは寂しいけど嬉しいことかもしれないから」「おとーさんいつ帰ってこられるかな?」「わからない。でも必ず帰ってきてくれるわ」「…お母さんなんで泣いてるの?」「ーー忘れ物が見つかったからかもね」「ごめんね、でもありがとう。愛してるわガーフ」

ガーフィールとミミは治療院へ行き、オットーの所へ行く。すると「なんかいいことでもありました?」と聞く。「即答できねえんだが」と言うとミミは「でもうれしーことだったんじゃない?いい顔になった」と言う。「ったくしょうがねえなあ」と言うとミミは「ガーフ笑った!惚れた?」「惚れねえ」「そっかー」「惚れねえ…けどよォ」最後に一言付け加え、ミミに、オットーに、母に、妹に弟に、ここにいないスバルたちに「ーーありがとうよォ」と少しだけ前に進めた気がしたから、牙を見せてそう笑った。




解説・考察

これで、21巻のネタバレは終わりです。

ここからは、解説と考察をご紹介します。

新キャラ紹介

今回登場した新キャラをご紹介します。メィリィは新キャラではないですが久々ということで紹介。4章で囚えられた後、ずっとロズワール邸の地下にいました。そして今回、アウグリア砂丘の魔獣の群れを突破する為にメィリィの力を借りる事になりました。

今回の話では魔獣は100頭までは操れるような話をしていましたし、あの巨大な砂蚯蚓まで操れるなんて『魔操の加護』は想像以上にとんでもない加護ですよね。

そして終盤に登場したプレアデス監視塔にいたシャウラ。賢者という肩書きですがあの「お師様!」とか「〜〜ッス!」という言葉遣いから、賢者と思わしき人物像とは重なりませんよね。花畑でスバル達を「針」の白い光で殺したり、異形のケンタウロスも撃破した様子からとてつもない力を持っている事は明らかです。スバルの記憶にないのにスバルの事を『お師様』と呼び、自分は弟子だと言ったり謎は多いです。

ちなみに調べると「シャウラ」とは星の名前であり、さそり座ラムダ星の名前になります。また、アラビア語でシャウラは「針」を意味する言葉なんです。針の攻撃をするシャウラと一緒ですね。この星との関わりはその後の巻で判明します。




賢人候補

そして冒頭のロズワールとベアトリスの意味深な会話について。

ロズワール「大罪司教を一人倒した。スバルくんの中にこれで二つ目が入ったはずだ」
ベアトリス「…候補はスバル以外にだっているはずなのよ」
ロズワール「だが、どれも彼より近くも重なりもしない。つまらないお為ごかしはやめたまえ」
ベアトリス「ーーこれ以上はやらせないかしら」「ベティーはスバルのものなのよ。だからスバルはスバルのままかしら」

4章でも賢人候補の話が魔女たちの会話の中で出たのですが覚えていますでしょうか?スバルが茶会で魔女たちと会った時、スバルは『賢人候補』と言われていました。その時は意味がよくわかりませんでしたが、今回のロズワールとベアトリスの会話から、ベアトリスの『候補』は恐らく『賢人候補』の事、そしてロズワールの『スバル君の中に2つ目が入った』は魔女因子の数だと思われます。

そしてこの事から『賢人候補』とは魔女因子を持つ者だと考察しています。さらに、4章でジュースが取り込んだ怠惰の魔女因子ですが、作者によれば魔女因子が入っていた黒い小箱は『賢人の骨』でできているそうです。そして魔女因子を取り込む際に『お許しください、フリューゲル様』と言っています。つまりこの賢人の骨はフリューゲルの骨ではないか?また、フリューゲルは大賢者、大賢人などと言われています。このことから、

・賢人、賢人候補、賢人の骨
・魔女因子
・フリューゲル

には繋がりがあり、フリューゲルは過去に全ての魔女因子を持つ『賢人』だった。そして全ての魔女因子を持つ者が『賢人』になれる。さらに、魔女因子を一つでも持っていれば『賢人候補』ということではないかと考察しています。そして今回登場したシャウラは賢者と言われているがどうなんだ?という話もありますが、それは続きの巻を見ていただければ色々とわかります。またシャウラがスバルに対して言った『三つ』と言ったのは魔女因子の数ではないかと思っています。スバルは怠惰と強欲は持っており、死に戻り関係の嫉妬、または出てきていない傲慢を持っている事になっているのか・・・

また、『魔女因子とは?スバルが持つ因子の数や賢人候補とフリューゲルとの関係も』という動画をかなり前に投稿していますので、よければ見てみてください。




アウグリア砂丘

そして今回プレアデス監視塔へ行くまでの障害となったのがアウグリア砂丘です。そこで砂丘までの道のりをまとめましょう。

・1日3回の砂風が強い『砂時間』がある
・進んでも進んでも監視塔との距離が詰まらなかった
・酒場の店主から聞いた『鳥』の目を千里眼で借り、鳥を追って空間の歪みを抜けた
・空間の先は花畑が広がっており、千から万の花魁熊がいた
・監視塔からシャウラの白光が飛んできた
・絶対防御魔法E・M・Tにより、空間が歪んでしまい地下に飛ばされる
・地下の大空洞の奥には分かれ道があり、右の進路は4枚目の鉄扉だけ開かなかった
・右の進路は瘴気でおかしくなり殺し合いが起こった
・左の進路は異形のケンタウロスがいる火葬場に落ちる道に出た

そして最後にシャウラが出てきてケンタウロスを葬ったという流れになります。400年間誰もたどり着けず、ラインハルトでも突破できなかったアウグリア砂丘ですが、特に、

・スバルの死に戻り
・メィリィの魔獣対策
・ラムの千里眼で鳥の目を借りた事
・スバルとベアトリスのE・M・Tでのシャウラの針の無効化

など複数の事が重ならないと突破できない、とんでもない道のりでした。しかもスバルの死に戻りは過去最短の十数秒前だったり恐ろしいセーブポイントになっていました。

また未だに謎ですが、襟ドナが監視塔に到着する抜け道を知っていると言ったのはなんだったんですかね?結局は全然役に立たなかった感じがします。

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まとめ

ということで今回21巻の内容をまとめます。砂丘については先程話したので省きます。

・監視塔への同行者はスバル、エミリア、ベアトリス、ラム、レム、ユリウス、メィリィ、アナスタシア(襟ドナ)の8人
・メィリィは100頭ほどの魔獣を同時に操れるがそれ以上の数は難しい
・砂蚯蚓などの巨大な魔獣でも操ることができる
・スバルベアトリスの3つのオリジナルスペルの内の2つ目E・M・Tは展開したフィールドを通過した魔法は効果を失う
・アウグリア砂丘は空間の歪み、魔獣、シャウラの攻撃をどうにかして突破した
・シャウラはスバルの事を『お師様』つまり師匠だと思っている
・シャウラはスバルを見て『…三つ』と言っていた
・リアラの子供はフレドとラフィールでフレデリカとガーフィールの名前と酷似していた
・最後にはリアラが「忘れ物が見つかったからかもね」と言い、記憶が蘇ったような描写がある

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